〈エルフの長靴〉亭

D.E.の雑記ブログ

2023年を振り返りつつ、ブログ・SNS・Fediverse雑感

Misskey.io(以下「io」)にアカウントを作成したのが2023年9月上旬のことで、早いもので短文SNSの活動拠点をツイッターからioに移してから3か月経ちました。また、このブログを開設したのが3月末なので、そこからも9か月経ちました。年末ということで、私の今年のSNS活動を振り返りたいと思います。記録に残しておかないと忘れてしまうので

misskey.io

これまでの流れ

2022年以前:ツイッターへの投稿が減少

イーロン・マスクツイッターを買収したのが2022年の秋頃でしたが、私個人としてはそれ以前からずっと、ツイート数が減少傾向にありました。2015~16年頃をピークに、2020年で5分の1くらいの投稿数になっていたのかな。いわゆる「愚痴」を吐くことが少なくなった(というか昔はなんでそんなにグチグチ言っていたのかと今では思う)のと、リプライをすることが減ったのが大きな原因でしょうか。愚痴に関しては「別にネット上で言う必要のないことは言わんで良い」という考えから。リプライについては、私のツイッターの使い方が変わったというか、コミュニケーションツールから情報収集ツールへと使う目的が変わってきたので、黙々と他者のツイートを読んでいればよかったのでした。ただ、流れてくる刺々しい情報の摂取で疲れてしまうことが多くなり、ツイッターへのアクセスを減らすべく、読み終わったらログアウトして再訪時にログインの手間をかける(ログインする前に立ち止まる)ようにしていました。

ツイッター上で「艦これ日記」と称して通常海域やイベント戦の攻略記録などをつけており、これは専らツイログの検索機能を使って読み返していました。というか今でもツイログは良く利用しています。艦これのどこかの海域の編成とかいちいち記憶してられない

2023年4月:ツイログが停止、ブログ開設へ

それ以前から、ツイッター関連のサードパーティアプリが使えなくなったという話は出ていましたが、私自身はツイッターはブラウザか公式アプリでしか使っていなかったので「関係ないね」と思っていました。状況が一変したのが、4月のツイログの停止。

www.itmedia.co.jp

ツイログの停止は、それをライフログとして利用していた私には死活問題でした。3月末の時点で「近々ツイログ停止か?」という話は出ており、このまま記録を残せなくなるのはイカンと思い立ったが3月31日。はてなにアカウントを作成し、当ブログ〈エルフの長靴〉亭が開設となったわけでございます。

lskid.hatenablog.com

この時点で既に、ツイッターでの投稿は艦これ関係(イベント戦のログ)が大部分を占めるようになっていたので、このブログも艦これ中心になってしまっています。また、ブログに「艦これ日記」を残すようになり、ツイッターの方に「艦これ日記」を連投することがなくなったので、ツイッターへの投稿は更に減りました。のちにツイログは運営母体が変更された上でサービス再開となりますが、ライフログを残す主体をツイッター(ツイログ)ではない場所に移すという行為はそのまま続いています。

なお、数あるブログサービスの中ではてなブログを選んだのは、「幻想郷ではたらくひとたち」という東方Projectの、というより幻想郷の、二次創作をされている方がそこに居るのを思い出したからです。15年以上、ほぼ休みなく更新されているブログで、私がまだ東方クラスタに属していた頃からあり、強く印象に残っていたのでした。

inuinu-for-ss.hatenablog.com

2023年9月:ioにアカウントを作成

2023年7月~8月に、ツイッターでは「API読み込み制限でまともにアクセスすらできない(7月)」「イーロン・マスクツイッターをXに改称(8月)」などがありましたが、この時点ではあらあらウフフと思うだけだったのですが……その後、9月上旬にioにアカウントを取得しました。記録を残さなかったので明確な理由が思い出せないのですが、ツイッターでいわゆる「インプレ稼ぎ」が横行し、また原発処理水の風評加害に加担する自称ジャーナリストを見てしまってゲンナリしていた時期で、段々と嫌気が差してきたところに、おそらく「ミスキーはいいぞ」というツイートか何かを見たのだと思います。

ioにアカウントを作成した当初は、ioに移住する気はなかったのですが、今現在だと活動の中心はioで、ツイッターにアクセスするのはやむを得ない事情がある場合だけになってしまいました。艦これ運営とC2機関が、情報をツイッターでしか発表しない(特にC2機関)ので、当初は週1でツイッターに通っていましたが、今はヤフーリアルタイム検索を使うことでツイッターにログインしなくても直近の情報は得られることが分かったので、それ目的でツイッターにログインすることはなくなりました。ヤフーがXの高額の利用料金に耐えかねてサービスを畳むことがないよう祈るばかり

ioにはそこそこ大きめの艦これの「チャンネル」があり、艦これ関連の話をするには困らないというのがあります。概ね雑談に近いが完全に艦これと無関係ではないようなゆる~い話がされていて、そんなにガチ勢というわけでもない私でも気軽に書き込んだりしています。「チャンネル」の投稿は他サーバからは読めない仕様なので*1、これだけでもioにアクセスする理由になります。

misskey.io

ioはしばしば「ノリについていけない」と言われますが、私は学生の頃に同人サークル(「個人サークル」でなはい、同人活動を目的とした多人数で構成された集団)に属していたことがあり、あそこのノリはそれに近いものを感じて、良くも悪くも懐かしさを感じます。あとえっちなイラストが異様に多い

特に11月頃は、ツイッターで凍結を食らった艦これ系の絵師がioに避難してくる場面にしばしば遭遇しました。こんなえっちな絵を投稿してたら凍結もやむなしじゃろ……という人が多数を占める一方、どう考えても凍結理由が思いつかない“健全”絵師も無視できない数が居ました。後者の殆どは12月になって凍結解除されツイッターに戻っていったようですが、凍結による機会損失の被害は結構あったようで、「利用する短文SNSツイッターだけにしておくのは宜しくないのでは」という考えに至った人は少なからず居たようです。

2023年10月下旬:Fedibirdにカウントを作成

ioに9月にアカウントを作成した後、みるみる馴染んでいって10月に入る頃にはツイッターからioに活動の軸が移っていました。ただ、元々は色々なサーバを試そうと思っていたのに、最初に入ったioにそのまま居着いてしまったせいで、よその事情が分からないままになっていました。10月下旬になって、ioの誰かのノート*2を読んでそのことを思い出し、他のサーバも試してみるか!と一度据えた重い腰を再び上げて、登録したのがマストドン系のFedibirdでした。

fedibird.com

ioにはioを象徴する爆速の「ローカルタイムライン(LTL)」がありますが、Fedibirdでは意図してそれが排除されています。それじゃあ誰かをフォローしない限り他人のトゥート*3は見れないのかというとそんなことはなく、「LTL的な投稿を読み書きしたい場合はそれ用のハッシュタグを付けよう」という決まりがあって、みんなそれを利用しています。明示的にハッシュタグを付けない限り、その疑似LTLにトゥートは流れないので、これが投稿前のワンクッション的な役割を果たしているようです。Fedibirdでの疑似LTLでは、ツイッターの「おすすめ」みたいな義憤に駆られて攻撃的なことを喋っている変な人を見ることは少ないです。単純にioと比べて人が少ないせいもある

Fedibirdは招待コードがないとアカウントを作成できませんが、管理人さんが定期的に招待コードを配っているので、アカウント作成はそう難しくありません(私も管理人さんのコードで作成)。この「興味があって調べた人ならばすぐ入れる」というのも、Fedibirdある種の治安の良さに寄与しているところもありそうです。楽しいが疲れるところもあるioから、ときどき羽休めにFedibirdを使うというのが、私の今の状況です。

Fedibirdはマストドン系ですが、マストドンとしてはかなりの改造がされているそうで、使用感覚はミスキーに近い部分もあります。また、ioは検索機能が弱いのですが、Fedibirdだとioで検索漏れした投稿が拾えることもある。有用な検索機能というのはとにかく整備にお金がかかるらしいので、ここを無料で開放してくれているFedibirdの管理人さんには足を向けて寝られませんです。

良い点と悪い点

ioにアカウントを作って良かった点は、私の気質に合っているので居心地が良いことですね。単純な理由ながらこれが一番重要だと思います。あそこは趣向を凝らした中小規模の同人誌即売会のような雰囲気。Fedibirdは非常に落ち着いたサーバで、地方都市のちょっと中心から離れた周りに畑もある住宅地のような雰囲気。私自身はFedibirdはサブ運用としていますが、この静かさを好んで定住している方も少なくないようです。

ioやFedibirdはActivityPubを通じて他のFediverseサーバと繋がっているので、ioに居ながらマストドンMastodon)系最大規模を誇るPawooの利用者の投稿を読んだりもできます。様々な要因によりしばしばPawooとの通信は途絶しますが……(後述)

悪い点は、なんだかんだ言って莫大な人口を擁するツイッターと比べればFediverse全体をひっくるめても人は少なく、情報を取りこぼすことが多くなりました。たとえば、山田太郎議員の醜聞はioでは気づけず、当時はまだ時々ツイッターにもアクセスしていたのでそこで知りました*4(ちなみに某戦友会の怪文書事件についてはギリギリFedibirdで拾って気づきました)。劇場版シティ・ハンターの情報も拾えず、見に行くのをすっかり忘れていたな……ヴィランが一八先生そっくりだというツイートは以前見たので、そのときにリマインダーに突っ込んでおけば忘れなかったかもしれませんが。情報不足はニュースサイトを読む等である程度補うことはできますが、ツイッターのようにごった煮状態の中から面白い話が現れるということは少ないです。

また、Fediverseで繋がっている別のサーバの投稿も見れるとは言ったものの、問題のあるサーバはサーバごと投稿が流れてこなくなったり*5、サーバダウン等のトラブルが起きるとその間の投稿が流れて来なかったり(後から改めて配信はされない)するので、どこか1つのサーバに居るだけでこの世の全てはワシのものだみたいなことはないです。トラブル抜きにしても、前述の「チャンネル」みたいに特定サーバ内でしか流通しない投稿もありますし。特定サーバ(たとえばio)内で完結してればよいという使い方であればそれ程困りませんが、それはFediverseとしてどうなのというようなことを、連合志向の強いマストドン系の人が言っているのは時々見かけます。

「分散型だと一度行なった投稿は(確実には)消せない」というのは、仕組み上それはそうなんですが、インターネット全体としてそれはどこでも大して変わらないんじゃないかな。グーグル検索のキャッシュにウェブ魚拓ウェイバックマシン等々。AI関連の話はどうも宗教論争みたいな様相を呈しているので、私は触れません。

終わりに

いつぞやDMMがはちま起稿を買収したことが報じられた際、多くの人々がDMMに見切りをつける中、私は「艦これがDMMにしかないのでここを離れられないのが、艦これ以外のDMM系サービスからは距離を置く」という立場を取りました。ツイッターも同じで、やむを得ない理由で離れられない人も多くいるのではないかと思います*6。未だ莫大なユーザ人口を抱えるツイッターですが、歪みが顕在化しつつあり混乱が続くと思われます。そんな場合の別荘として、Misskey.ioなどの中小規模SNSのアカウントを予め*7持っておくのも良いのではないでしょうか。

Fediverseはツイッターの代わりにはならないけれど、そもそもツイッターの代わりってそんなに必要だったかな?と思った2023年でした。先のことは分からないけれど、私は当面の間、Fediverseに居るつもりです。


独立系SNSタイッツーにも興味はあるんですが、現時点では登録せずに様子見。

*1:このことでマストドンからは「ミスキーは連合志向が薄い」などと言われているらしい。

*2:ツイッターで言うところの「ツイート」をミスキーでは「ノート」と呼ぶ。

*3:ツイッターでの「ツイート」、ミスキーでの「ノート」を、マストドンでは「トゥート」と呼ぶ。正直ややこしいので「投稿」でええんちゃう感はある

*4:これはio・Fedibirdともに政治の話題は避けられる傾向にあるせいも強く、政治系に強い他のサーバでは話題になっていた可能性はある。

*5:嫌がらせ目的でPawooに法的に問題ある投稿がされたときに、それらが流れてこないよう、各地で一時的に連携を切る処置がされたことがある。

*6:たとえば絵描き関連なら、skebの利用にXアカウントが必要だったりする……と下書きを書いていたら、ioとskeb連携のニュースが。少しずつ変わってきているようです。

*7:Fediverseは小規模サーバが殆どで、急に(ツイッター崩壊などで)アクセスが急増すると自衛のため新規登録を休止したりすることがままある。